代表取締役社長 花岡 尚夫 はなおか ひさお

進むべき未来のビジョンは、
みんなで描く。

1964年に貿易商社として大阪で誕生したセツヨーアステックは、タイや台湾などアジア10カ国に拠点を広げ、半世紀以上にわたって各地域に密着して事業を展開してきました。2014年には三菱電機の100%子会社となり、FA機器を主軸に半導体や電子デバイス、産業資材製品など幅広い製品群を活かしたトータル・ソリューションを提供し、「三菱電機における海外ナンバーワン商社」を目標に成長を続けています。アジアでは現在、急速な経済発展による生産コストの増大から、製造業の現場における自動化のニーズは加速の一途をたどっています。私たちが提供する製品はそうした製造現場の心臓部となり、アジアの産業を中核から支えています。

先手を打って市場を開拓しているか、それが常に勝負の分かれ目。

今では世界から脚光を浴びるファウンドリーを数多く擁する台湾においても、当社は早くから現地に拠点を設立し、長い時間をかけてビジネスを根づかせることで今日ある強い存在感を築き上げてきました。“Make in India”を旗印に世界的な製造ハブを目指すインドや、近年高い成長率を維持し続けるバングラデシュなど。これら新興国においてもやはり、先手を打って市場を開拓しているかどうかが常に勝負の分かれ目となります。アジアにはこれから伸びてくる将来性のある市場が、数多く残されています。次世代の皆さんにはそうした市場に飛び込み、これからのセツヨーを牽引していっていただきたい。当社ではそのために、製品教育からお客様との交渉スキル、そしてマネジメントスキルに至るまで、しっかりとステップを踏んで皆さんが成長する場を用意します。

地域密着型である私たちのビジネスには、お客様の生の声に現場で接し、お客様とのコミュニケーションのなかで信頼関係を築くことが欠かせません。それは社内においても「また真なり」です。トップダウンだけで進めるビジネスは絶対に成功しない。「これからのセツヨーをどうしたいか」「どういう会社であればモチベーションが上がるだろうか」、社員の意見を反映させながら中長期的計画を練ってゆく。トップを務める者が果たすべき責任はそこにあると私は考えています。セツヨーが進むべき未来のビジョンは、みんなで描く。社員ひとりひとりに熱い想いがあっても、その想いを共有し形に変えていかなければ、さらなる成長は望めません。

アジアをはじめ海外での仕事は、たとえ1回の出張であっても、視野が一気に広がる体験です。日本の中だけで生活していると、つい日本を中心とした地図で世界を見てしまいがちですが、ひとたび海外に足を踏み入れれば、日本が“one of them”に過ぎないことを痛感します。自分を取り囲んでいた「見えない壁」がまたたく間に取り払われるような感覚を、ぜひ身をもって体感してください。それぞれの国にそれぞれの街に、異なったビジネス、そして異なった人生がある。アジアの人々と膝をつきあわせて一緒に仕事をする経験は、何にも代え難い貴重な財産となるでしょう。

学生の皆さんにとって、将来を具体的に想像することはまだ難しいかもしれません。しかし、セツヨーで出会うひとつひとつの仕事が必ずや、皆さんの志を具体的なかたちへと肉づけしてくれることでしょう。駐在時代に築いた人脈は今でも途切れることなく続き、気づけばビジネスパートナーは友人となり、私の人生は学生の頃には予想だにしなかった彩りに満ちています。皆さんもまた、セツヨーアステックでのグローバルな仕事を通じて、それぞれ独自の色で人生を濃く実りのあるものにしていただきたい、そう強く願っています。

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